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時の流れ
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| 5回生 医療法人 六峯会 理事長 近藤修六 |
昭和54年に第1補綴学教室を辞し、郷里倉敷で開業し今日に至っています。その間大過なく今日まで来られたことを幸せに思っています。しかし、その間の歯科界の凋落振りは残念でなりません。中国の故事に「刻舟求剣」という言葉がありますが、時の指導者の思慮の欠如による人災にほかなりません。これが歯科界の実態ではないでしょうか?
今日ほど、時という大河の流れを正確に見極め、時代に対応した策が求められる時はないのではと、思っています。日本の政治も然りです。具体的な一つが、?子高齢化という大河の流れでしょう。歯科医療に携わる私たちはこの流れに乗る必要があります。
そこで私なりの?子高齢化への挑戦を紹介します。
平成20年3月に介護老人保健施設、内科診療所を開設し、その後グループホームを平成21年10月に開設し今日まで至っています。その設立までの経過は到底紙面で説明出来るものではありませんが、経緯を簡単に紹介します。
介護保険制度が平成12年に発足しましたが、同時期ケアマネの試験が始まり歯科医師も介護になんだかの参加が必要だと思い、資格を取得しました。その後親父が脳梗塞で倒れ、病院を転々とし2年3カ月の闘病生活後、平成14年の正月に亡くなりました。その間、経口摂食は回復せず、経鼻管栄養、PEGへの移行、誤嚥性肺炎の繰り返しでした。
私は歯科医師という口腔領域の専門家でありながら、経口という医学レベルにまったくの無力、非力さを痛感しました。そして、同じような寝たきり状態になった要介護の方々に何かできる事はないか?と悶々とした日々を過ごしていました。その時、設計コンサルタント(沖始都市科学研究所)と出会い歯科医師でも老健施設が出来るのではと、ご指導頂き設立の決心をしました。
しかし動き始めますと、その申請作業は大変なもので、用地確保、周囲住民への協力依頼、資金調達の手法、行政へのアプローチ、人材確保など、問題が山積していました。同業者からは失笑され、医療・福祉業界からは歯科医師が出来るはずもない、言われ続けました。私は小さい時から難聴というハンデイが有り、都合の悪いことは聞こえないという長所を持っていました?ここは強い思いと信念と気力で山を登るしかありませんでした。
申請を出し続け、様々な経緯を経て4年目(平成18年度)の倉敷市福祉整備計画に採択されました。これまでに作成した書類は私の身長を超える程になっていました。行政に採択されるまで主張し続けたキーワードは「お口から介護」でした。何度と行われたヒャーリングで「なぜ歯科医師で福祉事業に挑戦されるのですか?」と必ず聞かれましたが、申請当時から次第に口腔ケアを含めた介護と口腔のEBMされた報告が発表され、マスコミにも注目され出したのが追い風になったと思います。10億近い資金調達は、医療福祉機構(政府外郭団体)を中心にしました。このためには、市からの僅かな補助金、県知事の保障印が必要になります。これに自己資金、市中銀行からの融資で当てます。行政の認可権は非常に強く、特養、老健などの福祉施設はこの手法でほとんどが実行されます。
現在運営する老健、グループホームでは「お口から介護」をテーマに診療所の歯科衛生士が定期的ケア、私も往診を行っています。結果的には法人母体の歯科診療所の収益も向上しています。また、VF(嚥下造影)を入所者に実施し、口腔機能診断はもとより、食事内容の検討、食事姿勢などの指導、消化系の診断等に医師、管理栄養士、介護職メンバーなどとNSTレベルの検討をしています。また老健施設では看取りまでの責任がありますので、経口摂食の限界と医学的サポート、死へのお見送りまでの死生観も求められ、毎日医療・介護の勉強と運営の緊張感に追われています。介護事業を始めて学んだことは、歯科医師では経験できなかった事ばかりです。そして、歯科医師として全国で初めて老健施設を立ち上げた誇りと得た経験で、今後も施設の充実と発展のため頑張って行きたいと思っています。
是非岡山に来られた時には、私が心血を注いだ施設を見学して頂きたいと思います。
施設の詳細はHPをのぞいて下さい。
http://www.mutu.jp
医療法人 六峯会 近藤歯科医院
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内科クリニック グリーンピース(禁煙、いびき外来併設)
介護老人保健施設 グリーンピース(50床)
デイケア グリーンピース(40名)、グリーンピース居宅支援事業所
グループホーム グリーンピースあま城(2ユニット、18名) |

イタリアのフィレンツにて |
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